宇宙旅行の相場が値下がり中?

テレビなどでよく見る宇宙旅行は数千万円から億単位のお金をかけて、“旅行”と表現するには遠く及ばないような、無重力体験や地球の丸さ、宇宙の暗闇を体験できるという「滞在する」というよりも「体験する」意味合いが強いもので、ある程度高いところまで行って、後は滑空して戻ってくるようなプランが思い浮かびます。

数千万、何億という旅費の高さから一般庶民では手が出せず、実業家や会社社長、タレントなどが予約したという話を聞きます。

その中で、最近その値段が下がってきているそうです。
アメリカのベンチャー企業「ワールドビュー」という会社が一人当たり7万5000ドル(約750万円)の料金で運行を行う計画を発表し、3年以内の実現を目指しているんだとか。

旅行は気球タイプの乗り物で、宇宙船やロケットに乗るという魅力はありませんが、ジェット飛行機で短時間で行き、滞在時間はわずかというよりもこちらのほうが長く楽しめます。ただし無重力体験はできなようです。



このベンチャー企業のCEOさん曰く「人生が変わるような体験ができることをお約束します」だそうです。
自分の目で、生の宇宙、丸い地球を見ると世界観変わるでしょうね。

このようなビジネス、確かにベンチャーだからこそできるような気がします。そしてこの会社のほかにも出てきそうな予感もします。今後、同じようなサービスを始める会社がいくつも現れて価格競争になっていくのかもしれません。
750万円のうち保険はどの程度のものなのでしょうか。乗り込むカプセル自体は再利用可能でしょうし、切り離す気球とヘリウムか、空気を暖める燃料が毎回必要でしょう。あとは宇宙服のような特別な装備は必要ないとのこと。普段着でも良いのだとか。

参照:
  World View Enterprises
  R25
  CNN
  MSN産経ニュース


空飛ぶ発電所 ( Google App Engine ? )

風力発電所の建設は場所選びが肝心で、年間を通して安定した風が吹く場所と聞きますが、これは「風がある場所に発電所を移動してしまえ」という発想です。

この場で紹介せずにはいられないほど未来感を感じます。



アメリカのAltaeros Energiesという会社が開発したもので。低コストで導入でき、高度300メートルの高さに上げて発電量は従来の風力発電機と比べて約2倍なんだとか。




  Youtube - Introducing the Altaeros BAT: The Next Generation of Wind Power


地上からロープでつながっている関係上、密集させることはできないですね。なるほど、災害地に対する緊急用としての電力確保という手はいいですね。

あと、ヘリウムが充填されるようですが、世界的にヘリウムが不足しており価格が高騰しているようなので、維持費が問題なければ1台欲しいですね。実際、1台当たりいくらするのでしょうか。もしかして戸建て住宅の屋根に載せる太陽光パネルよりも安かったりして。
特殊な材質でしょうが布だかビニールのような風船にヘリウムを入れて、あとは羽根と発電機、ワイヤー、インバーター辺り。


それにしても職業がら第一印象はGoogle App Engineをイメージしてしまいます。
そういえばこのロゴ、最近見ないですね。



参照:
  Altaeros Energies
  designboom



宇宙ゴミが漂う(スペースデブリ)

ごみの問題は今や自治体や国・地域だけの問題ではありません。宇宙空間でも問題になっています。宇宙と言っても人工衛星や宇宙ステーションが周回している地球の上空、静止軌道上の話です。

ごみの発生源は打ち上げたロケットの残骸や部品、使用されなくなった人工衛星などが主なものです。
これら宇宙のごみをスペースデブリ(space debris = 宇宙のがらくた、破片)と呼びます。



比較的大きなサイズで位置を特定できる野球ボール大のもので2万個ほどが監視下にあり、それ以外の小さなものも含めると50万個を超えるのだそうです。もちろん広大な宇宙空間なので50万個と言う数字は決して大きな数字ではなく、よく例えられる通り太平洋にスイカやボールがプカプカ浮かんでいて、それにぶつかるかどうかと言う0がいくつも並ぶような小数点以下の確率です。

ただし、過去にはスペースシャトルと接触したという話や、事前に察知して衝突を避けるため軌道修正したと言う話も聞きますので宝くじ1等を当てるよりは高確率なのかもしれません。

このゴミ、ただプカプカ浮かんでいればいいのですが、宇宙ステーションでさえ平均27,000km/hというスピードで地球を回っており、ゴミ自体も何万~十万kmのスピードなので、それらが衝突すると凄い破壊力になってしまいます。



そんな宇宙ゴミが徐々に問題視されてきておりこの度、日本の老舗漁網メーカーとJAXAが手を組んでこのスペースデブリ対策に乗り出したそうです。
漁業で使う網のメーカーさん日東製網に対してJAXAが宇宙でも使える網を注文したそうで、無謀な挑戦というわけではなくJAXAは真剣そのもの。2019年には実用化される見込みなんだとか。

その捕獲方法は大きな網を広げて一網打尽に捕まえるような絵を想像してしまいそうですが、そうではなく結構地道なもので1つ1つを捕まえて地球に落下させるというイメージです。網というよりはロープですね。



図のとおり「テザー」と呼ばれる300mほどのワイヤーを宇宙ゴミに引っかけて、そのテザーに電流を流すことで磁場が発生し、地球の磁場と影響し合い高度を徐々に落とすという仕組み。高度を落として最終的には大気圏に突入させて燃やすという流れだそうです。

宇宙飛行士の命を脅かす危険なゴミとはいえ、ものすごく地道で気の長くなる作業です。


参照:
 Voice of Russia
 The Huffington Post Japan
 朝日新聞
 IRORIO
 

火星のクレーターに好きな名前をつけよう

どこぞの海の名前で主張しあっている昨今、
Uwingu基金という機関が火星にあるクレーターの命名権を売っています。
好きなクレーターにあなたの名前を付けられます。

火星のクレーターはNASAなどによって名前がつけられていますが、まだまだ無名のクレーターがたくさん存在しており、それらを対象に命名権を売っているそうです。
お手軽価格で5ドルからの売り出しで、より取りみどり50万個の中からお好きなものを選べます。でも大きくなればなるほどお高いです。



UwinguのWebサイトでは火星の地図からGoogleマップのようにマウスを操作して各種クレーターの売り出し価格や、既に名前が決まっているクレーターの情報を見ることができ、おもしろい仕組みになっています。
確認した中では一番大きなもので直径600キロ程度のクレーターが6000ドルで絶賛売り出し中です。



火星のクレーターで有名なところでは、2007年に宮本正太郎さんという博士が命名した「Miyamoto」という直径160キロメートルのクレーターがあります。あとは宮城県の鳴子温泉の地名から「Naruko」というクレーターもあるそうです。ほかには天文家の名前から「SAHEKI」(佐伯)というクレータなんかも。

Uwingu基金では火星地図を製作するプロジェクトを推進しており、そのためクレーターの名前を売るようなこともできるのだとか。ただしそれが世界的にオフィシャルなものかと言うとそうではなく、国際組織からの批判を受けているという話もあります。

5ドルからというお手軽さから、ドブに捨てたと思って登録してみるのもいいかもしれません。
ちなみにその5ドルはこの基金の研究資金として使われるそうです。

参照:
  Uwingu
  MARS ONE
  ネタりか


生命がいるかもしれない惑星がごろごろ見つかる

地球外生命体の発見に一歩前進です。
NASAの観測データから系外惑星が新たに715個も見つかったそうです。
「系外惑星」とは私たちの太陽以外の星を回る惑星を指し、太陽系の外にある惑星のことです。



2009年に打ち上げられ、5億9100万ドルが投じられたNASAのケプラー宇宙望遠鏡は、恒星の周囲を公転する惑星の大半を発見したそうです。
この宇宙望遠鏡が発見した惑星はケプラー4、ケプラー5、ケプラー6などと番号がつけられています。

このケプラー宇宙望遠鏡ですが、打ち上げ当初から故障が相次ぎ、まともな観測はできていないようですが、それでも現在までに膨大な観測データを得ており、それらを解析するだけでも年単位の時間がかかるそうです。

今回発見された715個の惑星と合せて、今までに発見された系外惑星は1700にも及ぶのだとか。
そして生命が存在する惑星はと言うと、今回発見された惑星のうち4つがハビタブルゾーン (生命居住可能領域) に位置して恒星の周りを公転しており、それはすなわち、海が存在するのにちょうど良い温度で生命が存在する可能性を示すそうです。




Youtube - NASA's Kepler Discovers Its Smallest 'Habitable Zone' Planets to Date


素人の私見ですが、これら惑星に向けて電波を放ち反応が返ってきたらおもしろいですね。
生命のいる確率が高いハビタブルゾーンにある4つの惑星だけでも通信してみてはどうでしょうか。
私が言うまでもなくもう始めてる可能性が高いですが。

見つかった惑星との距離が分からず何十年、何百年単位、またはそれ以上なのかもしれませんが、「地球に宇宙人が来た」というSF的で、受け身な「宇宙人は我ら地球人よりもはるかに高度な文明を持っており、地球にやってくる」という夢物語よりも現実的なのかもしれません。

そういえば過去にそのような試みがあったような気がします。
どデカいパラボラアンテナ、地面にそのまま埋め込まれている大きなアンテナから地球外生命に向けて電波を発していたような・・・


引用
 ナショナルジオグラフィック
 AstroArts
 NASA

宇宙食「3Dプリント ピザ」

最近3Dプリンタというものを耳にしたという方も多いと思います。今までのプリンタは紙への印刷で、平面の2次元ですが、このプリンタは立体的な3次元の印刷をしてしまうプリンタです。

3Dプリンタ自体の値段が下がってきているようで素人でも手が出せる域に来ているようです。家電量販店でも取り扱いを始めているようですね。さらに印刷だけを行うサービスなんかも出始めました。

今回はその技術を使ってピザを作ってしまったそうです。



見た感じがピザというだけでなく実際に食べられます。
そして驚くのはアメリカのNASAがこの3Dプリンターを製造する会社「Systems and Materials Research Corporation」に対して出資をしたそうです。もちろん宇宙食への応用を考えてのことでしょう。

ピザが出来上がるまでの映像はYoutubeで公開されています。何もないところから2分ほどでピザが出来上がり、あとは焼くだけ。


Youtube - Full Print Pizza

作っている映像を見ると食べる気がしませんが恐らく慣れです。そう遠くない将来当たり前になります。
そのうち何十種類かのプリンタトナーだけで世の中のあらゆる料理を作れる日が来るかもしれません。
材料だけを持っていき宇宙で料理する(印刷する)という考えで、SF映画に出てきそうな雰囲気です。

タラバガニがのったピザや、ベーコン、ソーセージたっぷりのピザなんかもいいです。オーソドックスなマルゲリータも捨てがたい・・・
私はクリスピータイプ。


参考: (FAST Co.EXIST)
   Watch NASA's 3-D Pizza Printer Make A (Sort Of) Tasty-Looking Pizza
   Why NASA Just Spent $125,000 To Fund A 3-D Pizza Printer Prototype

太陽系が腕時計の中に

フランスの高級宝飾ブランドが製作した腕時計。腕時計と言っても時間は刻みません。
太陽系のそれぞれの惑星の位置関係が正確に把握できます。見た感じでは太陽から土星ぐらいまでの天体が回っているようです。



どうですかこの2,500万円の腕時計。2,500円じゃなく2,500万円という価格設定。各惑星が宝石でできています。

庶民派の私には手が出せません。
でもほしい。

廉価なもので、材料は宝石ではなく安いものを使っていいので3桁ぐらい価格を落としてもらえないでしょうか。まあ、そもそも日頃腕時計ははめませんので土日などに外出する際のオサレ目的としたものか、それともデスクに置いて眺めます。





 
Youtube - Van Cleef & Arpels Complication Poetique Midnight Planetarium


そこで一つ疑問が。
時刻がずれてきた場合にどやって補正するのでしょうか・・・
脇にボタンが3つほど確認できますので恐らくそれで調整するのでしょうが、この時計自体の時刻が何時何分で動いているのか分かるすべはあるのでしょうか。下図の赤い三角形は「Lucky Day」というもので時分秒を示すものではないようです。


脇にはJanuary、Februaryと月の表示があり、あと内側に1~24までの表示もありますので、恐らくこのあたりでしょうか。
または、この腕時計自体が月・年単位での変化を楽しむもので、分や秒は気にするなということでしょうか。
何分、何時間ずれたとしても惑星それぞれの位置関係には微々たるものということですか。

器が大きな人にこそふさわしい・・・


 参考:
  Van Cleef & Arpels
  MY MODERN MET
  COOL HUNTING