NASAが誇る宇宙(地球周回軌道)への主力輸送方法であったスペースシャトルは2011年に現役を引退しました。
引退したスペースシャトルは現在、博物館に展示されるなど過去のものになってしまっています。
▲現役を引退したスペースシャトル(Wikipediaより)
そもそもスペースシャトルは再利用可能な輸送方法として、それまでに過去利用されてきたロケットによる方法と比較して低予算で打ち上げることができると言われていたのですが、実際のところは運用・維持メンテの費用がかさみ、さらに予算縮小の波もあって、惜しまれながら引退してしまいました。
スペースシャトルが引退した現在、宇宙に行くための方法は唯一ロシアのロケットであるソユーズを利用するしかないのですが、このほどNASAはスペースシャトルの後継機となるロケットを発表しました。
しかも、NASAによる開発ではなく一般の航空機メーカーとベンチャー会社が開発するロケットを利用するという方法です。
上がボーイング社ロケット「CST-100」、下がスペースX社ロケット「ドラゴン」
大手の老舗航空会社とベンチャー企業という相反した2社ですが、今後この2社の協力により新たな開発が進むのか、それとも競わせていくのか、はたまたリスク分散という形を取ってそれぞれが個別に開発していくのか、今後の戦略が気になるところです。
参考:
AstroArts
wordless Tech
WIRED
ニュースの教科書