物理学の世界で有名なスティーブン・ホーキング博士が、今後人工知能が人間に対して危険な存在になると警告を発しているそうです。
(Wikipedia - スティーブン・ホーキング)
博士曰く
“ われわれがすでに手にしている原始的な人工知能は、極めて有用であることが明らかになっている。
だが、完全な人工知能の開発は人類の終わりをもたらす可能性がある。
ひとたび人類が人工知能を開発してしまえば、それは自立し、加速度的に自らを再設計していくだろう。 ”
ということです。
▲人間社会に反乱を起こしたアイ,ロボット(Wikipedia)
この分野の研究・開発はたくさんの企業や大学の研究室などで行っていることと思います。
さらにネット上を探せばいくらでも資料が見れそうですが、ここは私の持論として思うことを少しだけ書きたいと思います。
人工知能(AI)とは?
そもそも「人工知能」の定義とは何なのでしょう。
Wikipediaには以下のように定義されています。
“ 人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI)とは、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、或いはそのための一連の基礎技術を指す。
~
強いAIとは、人工知能が人間の意識に相当するものを持ちうるとする考え方である。強いAIと弱いAI(逆の立場)の論争はまだAI哲学者の間でホットな話題である。これは精神哲学と心身問題の哲学を巻き込む。
~
また、「何が実現されれば人工知能が作られたといえるのか」という基準から逆算することによって、「知能とはそもそも何か」といった問いも立てられている。これは、人間を基準として世の中を認識する、人間の可能性と限界を検証するという哲学的意味をも併せ持つ。 ”
(Wikipedia - 人工知能)
哲学的な話にまで及んでいますが、「自分で状況を判断して、次にとるべき行動を考える」、さらに「人間に近い考えをする」と、簡単に訳せばこのような内容ではないかと思いますが、でもこのレベルであれば今のコンピュータであっても十分可能ですよね。
人工知能で一番に思いつくのが、映画「2001年宇宙の旅」に出てくるHAL9000でしょう。
宇宙船にあるコンピュータの中に存在し、宇宙船の制御や乗組員との会話を行うことが可能でしたが、最後は乗組員の指示に従わず、暴走したと判断され停止されてしまいました。
SF映画なのですが撃ち合ったり大爆発があるような迫力さはなく、非常に静かな、静寂さをあえて出した映画でしたね。
▲2001年宇宙の旅に出てくるコンピュータHAL9000
あとはターミネーターシリーズに出てくるT型ロボットですね。あれはギリギリ旧型の初代タイプ(T2に出てくるシュワちゃんタイプ)が人間味を持っていました。最初は冷徹なロボットが、少しずつ主人公に教育されて、最後は人類のため自分の命を捨てるというエンディングでしたが、他のシリーズに(T2以降から)出てくるロボットは形だけが人間で、ただの機械というイメージが強かったですね。
▲骨格だけだとやはり怖い
やはり、複雑な処理や思考を持ち、進化を続け、人間味があるというのが一般的な人工知能のイメージでしょう。
もしかすると思考や頭脳の部分だけでなく、人間の姿・形をしているということも大事な要素かもしれません。(あくまで私の個人的な意見ですが。)
一方で人間が持っているひらめきや感性をもち、音楽や絵画などのアート・芸術を生み出すことはコンピュータには不可能とも言われます。
これもそもそも、今後のコンピュータの進化・発展から言って不可能ではないでしょう。
脳の構造を完全に模したものを作る、さらにはひらめき・感性というのは記憶や感情などいくつもの要素を複雑に掛け合わせれば、斬新で新しいアイディアを生み出すということは不可能ではありません。
少し余談かもしれませんが、プログラミングの世界で言うrand()やrnd()の関数はどの言語・処理系にもあると思います。ランダムな数値を求めるだけの簡単な関数ですが、それだけでも「ひらめき」に該当するのではないでしょうか。(そう簡単ではないのでしょうが素人考えです。)
ちょっと長くなりましたので、続きは次回へ...