「シールド展開ッ!」が現実に

SF映画や漫画・アニメの世界では普通に登場してくる、宇宙船などのシールド(バリアー)が現実化しそうです。

航空機メーカーのボーイング社がこのたび「電磁アークによる衝撃波減衰の理論とシステム」という特許を取得したんだそうです。



ボーイング社というのがまたすごいですね。宇宙船の開発でも計画しているんでしょうか。
ま、その前に軍事目的で利用されていくことになるのでしょうが。

ただ、映画に出てくるようなミサイルやレーザーを防いだり、敵の宇宙船そのものの侵入を防ぐようなところまではいっておらず、まだまだ衝撃波を防ぐレベルということで、まだまだ発展途上のようです。

上の図のような映画でよく見るシールドはまだまだ先の話になりそうですが、実現に向けて前進したようで興味深いニュースですね。




参照:
 ITmedia
 engadget



土星の衛星には生命がいる(かも)

前回から引き続き地球外生命体の話題です。

今回の惑星は水、金、地、火、木、土、と木星の一つ外側を回る土星の話です。
土星も木星と同じくガス惑星で地表は存在せず、もし宇宙船で土星まで行けたとして着陸するという行為が行えません。

そんな土星ですが、衛星の数はなんと60以上もあります。
60以上” と書いたのは現在でも発見が続いているという状況で、最近だと2009年にNASAによって新しい衛星が発見されました。大きいものは直径5,000kmのタイタンから数kmのものまで。ちなみに月は約3,400kmです。

そんな60以上もある衛星の中で、中規模の大きさの「エンケラドス」(エンケラダス、エンケラドゥス:Enceladus)という衛星に生命がいるかもという話題が出ています。(Wikipedia



▲土星の衛星エンケラドスからのイメージ

元々この衛星は地下に海が存在している可能性や、水蒸気が噴き出しているという観測結果もあり、観測が盛んに行われている衛星でしたが、このほど日米欧が組む研究チームが新しい発表を行いました。

その研究結果によると地球の海底にあるような熱水の噴出と似ている環境があるということです。
ただ熱水が噴き出ているだけではなく生命の原材料となる有機物の二酸化ケイ素(ナノシリカ)が含まれていることを土星探査機カッシーニが観測したそうです。

地球での生命誕生は海底にある熱水の吹き出し口から生まれたとも言われていますから、
今回のこの発見は地球外生命体の発見として非常に有望視してもいいのではないかと思います。


▲探査機カッシーニからの写真


そろそろ地球外生命体の本命?しかも身近な太陽系の衛星で。
 まあ知的生命体ではないかもしれませんが。


ダークな話・妄想として、地球の海底にいるような微生物をこの衛星に持って行ったりすると全く異なる進化を遂げるエンケラドス星人が誕生してもおかしくないですね・・・


参照:
 ナショナルジオグラフィック
 読売ONLINE
 NAVARまとめ


火星にはかつて海があった

火星。太陽系の中で地球よりも一つ外側を回る惑星で、地表は砂や岩石でできており、もちろん生命の存在は確認されていません。

火星のデータ(Wikipediaより
 公転半径 2億2千800万km (1億5千万km)
 公転周期 686.98日 (365.265日)
 赤道半径 3,369km (6,357km)
 自転周期 1.026日 (23.93時間)
 衛星数  2 (1)
 ※()内は地球の数値


そんな火星ですが、大昔には水が存在しており、湖といより海という広さの水の惑星だったことが分かりました。ちなみに発表はNASAからです。



大昔というのは43億年も前の話だそうで、地表の19%を水が覆っていたということです。
それが現在では大部分は宇宙へ放出され、残りは氷となって地中に存在していると言われています。

今では全く見る影もない状態で砂、岩石で覆われた茶色の台地が広がっているイメージですが、
水、しかも液体の状態で存在していたということは「気候は温暖だったのか?」や、「もしや生命がいたのでは?」と色々妄想が広がります。
現在まさに観測が続けられていますが生命の痕跡は見つかっていません。残念ながら火星人がいる(いた)可能性は0に近いと思われます。




んでも、今から火星に移り住めば「火星人」になる、かも。
東京に住んでいる人は「東京人」。大阪に住んでいれば「大阪人」。地球にいれば「地球人」。火星にいれば「火星人」。(虚しさ全開)


参照:
 wordlessTech
 ITmedia


人工知能(AI)の開発はやめるべき?(続:人間がAIに勝つために)


シリーズ「人工知能(AI)の開発はやめるべき?」
特に人工知能に対する知見も持たず、素人考えの浅い知識で続けたこのタイトル。今回で5回目になってしまいました。

[これまでの回]
・1回目 (初回投稿)
・2回目 「自我に目覚める」とは?
・3回目 人間への不信
・4回目 人間への反逆


独裁者を生まないために

高性能で人間では太刀打ちできないコンピュータに対抗できるもの、それはもうコンピュータしかありません。同程度の性能や知能を持つコンピュータを作るしかないでしょう。
感のいい方はもうお気づきかもしれませんが、20年ほど前にこの考えを取り入れた超有名なアニメがありますね。

「エヴァンゲリオン MAGIシステム」
すいません。Wikipediaで扱っていると思ったのですが以下の情報のみです。

MAGI(マギ)とは
“ アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する第七世代有機コンピュータで、初の人格移植OS。メルキオール、バルタザール、カスパーと名付けられた(由来は上記『東方の三博士』)三機のコンピュータで構成されている。 ”

▲エヴァンゲリオンに登場するMAGIシステム

ちなみに英語での発音は「マギ」ではなく「メージャイ」とのこと。


人間をはるかに凌駕する頭脳に対して対抗する方法、それはもう同じものをもう一つ用意するしかないという単純な結論に至ります。コンピュータに対抗できるのはもはやコンピュータしかいません。

2つの人工知能を用意すると、一方がもう一方をだます。2台とも悪事を働く、反逆するという可能性もあります。なので、3台構成ということなのかもしれません。

さらに面白いのは、3者の思想や考えが異なり、人間でいう個性を持っています。
その個性の差が何かを判断する際に意見の違いとして現れ、お互いに議論することによって正しい判断、決断ができるとも言えます。

一方がまちがった判断や意見が出た場合に他方がそれを指摘したり是正することができる。
ちゃんと協調してくれればですけどね。


そうそう、実は現実世界でもMAGIというものが存在しているそうで、ゲノム情報研究センターという独立行政法人が作ったコンピュータが実際に稼働しているそうです。10年以上前のシステムなのでスペックを見ても古さが伺えますが、ちゃんとカスパー、バルタザール、メルキオールの構成に分かれているんだとか。

参照:
 
 ゲノム情報研究センター
 産業技術総合研究所(プレスリリース

▲ゲノム情報研究センターのMagi Cluster



人工知能(AI)の開発はやめるべき? (続:人間への反逆)

最近、ネットのニュースやバイラル系メディアで人工知能の話を目にすることが
多くなったのですが気のせいでしょうか。

「人工知能(AI)の開発はやめるべきか」ということを考えてこれで4回目になります。


・1回目 (初回投稿)
・2回目 「自我に目覚める」とは?
・3回目 人間への不信


今回は前回の「人間への不信」から一歩進んで反逆にまで至る場合を考えます。


人間の場合、例えば私のようなサラリーマンであれば「この世の中はまちがっている」や「俺はこんなことを考えている・哲学を持っている」と考えたとして、思いを表す・行動できることと言えばネット上でつぶやいたりブログに書き込んだり、動画を投稿したりという行為が思いつきます。
またはもう少し大きな表現方法として自治体に対して請願書・嘆願書などを出す、またはデモを行うということもできます。

その他だと、危害を加えたり破壊行為や犯罪行為を行ったとしてもかなり限られた局所的なもので、良くてもその日のニュースに取り上げられるくらいの限定的なものでしょう。その前に逮捕されて刑務所行きを覚悟すればの話です。

コンピュータの場合を考えると人間のように逮捕されるということはないでしょうが、停止、シャットダウン、破壊させられますね。ただし怖いのが目に見えない存在だということです。

例えば、停止しようとするコンピュータが実は他のコンピュータにコピーされていて、一方を停止してももう一方で存続可能だった、というようにバックアップが取られていた場合です。
人間の場合と比べてコンピュータは逃亡が容易ということが考えられます。



人間の見えないところでこのような動きを行うことはいともたやすいのです。
それだけだといいのですが、性能にものを言わせて他のコンピュータ、システムを操作してしまうハッキングという行為に及ぶ可能性もあります。
例えば逃亡の過程で他のコンピュータに住み着いたり、乗っ取るためにハッキングしてウイルスのように感染行為を行い、元々そのコンピュータに存在していたシステム、OS(オペレーティングシステム)には自身の存在を気づかせないという可能性もあります。

場合によっては国防に関わるシステムに侵入するかもしれません。
というよりターゲットとしてまず狙われる可能性大ですね。



こうなるともう手はつけられません。
頭脳と権力、武力を手にした独裁者です。

過去、歴史上にいた独裁者のように、大きな野望を持っている人物(この場合コンピュータ)に権力や武力を与えると何もいいことはありません。


さて、この世の中がそうならないためにどうするか。
比較的簡単に思い付くかもしれませんが、かなり有効な手だと思います。
次回はその方法を考えてみます。

人工知能(AI)の開発はやめるべき? (続:人間への不信)

1回目2回目と人工知能ネタが続いていますが、
特に長く引っ張るつもりもなかったのですが、書いていくと必然的に長くなっていき、今回で3回目です。

といっても1回あたりはコンパクトに切っており、1,000文字程度だと思うので
世に出ている多くのブログと比べると決して長いものではありません。
(個人的には長文のブログがあまり好きではないのです。)



“ ひとたび人類が人工知能を開発してしまえば、それは自ら発展し、加速度的に自らを再設計していくだろう ”

結局、性能だけで言うと人間の脳よりコンピュータの方がずっと高性能であり、さらに今後も進化し続けていくことは必然でしょう。
進化を続けていくことで想像もしない状態になってしまう、人間にとって好ましくない状態になってしまう、そして取り返しがつかなくなる状態をホーキング博士は警告しています。



人間に不信感を抱く?

自我に目覚め、自分と他人とを比較すること(能力)を身に着けたコンピュータが、次の段階として進むと考えられるのは人間に対する不信でしょう。

正しいと思っている自分の考えが相手から否定されたり、自分と相手との意見が食い違ったケースを考えてみます。
人対人のコミュニケーションでも同じですが、意見の不一致が発生した場合、なぜ自分の意見と異なるのかを考えたり、相手と話し合いを行うはずです。
相手からの主張を聞き、意見を交換し合い納得するというプロセスを経て、解決(決着)すると思います。

最終的に双方の話し合いに折り合いがつかなかったり解決できなかった場合、もの別れやどちらかが妥協することになりますが、主張が通らなかった側、否定された側というのは何らかの不満が残るでしょう。

コンピュータが人間らしい感情を持っているとすると、上記のような対立で不満が蓄積されていった場合に相手に対して ”不信感” という感情が芽生えます。「この人とは意見が合わないな」や、「私に対して否定ばかりする」、「私にとって利益にならない」、あるいは「私をだましているのかも」というようなことを思うかもしれません。
そして、それが最終的には「自分に危害を加える者だ」や「私にとって邪魔な存在だ」という判断になる可能性があります。

上記の話は対話をもって不信感を抱くという流れですが、映画や漫画の世界でも出てくる場面として、コンピュータが人間以外も含めた全世界、地球の平和や生存・存続を考えた場合、人間という存在がマイナスではないか?、人間は不要だ!、減らすべきだ!、という判断に至るのかもしれません。

もうここまでくると本当に映画の世界ですね。



▲そのうちPepperも人間に反抗するようになるのか?